憧れの重詰めおせち-おせちを手作り派の私が通販おせちウオッチャーな理由
通販おせちウオッチャーになった事情
作るからこそ食材やその調理にも詳しい...というのはありますが、手作り派の私が通販おせちを紹介する...これはちょっと奇異に思われる方もいらっしゃるかな?
というのは前々から少し思っていました。
実は、数十年来のいろんな事情から、「重詰めのおせち」いうのは私にとって憧れの存在なのです。
これまであまり語ってこなかったのですが、ちょっと語ってみたくなりました。
あこがれの重詰めおせち
西友やダイエーといった大手スーパーが首都圏のあちこちに増えてきたころですから数十年前ころ、その頃から私にとって三段のお重に詰められたおせちというのは憧れの存在でした。
雑誌やチラシで見る華やかな重詰め
時は昭和50年頃にさかのぼります。
年末になるとスーパーのチラシに重詰めおせちの写真が必ず載ります。
重詰めおせちの販売のための広告以外の単品のおせちや、お重の販売のためのイメージ広告としての重詰めおせちの画像も多かったように記憶します。
当時、暮れになるとスーパーでは伊達巻、黒豆、錦卵、寄せものなどの単品のおせち料理が小箱が山のように並んでいました。
とはいえ、実家では近所では伊達巻と蒲鉾くらいしか買わず、都内への用向きの帰りに日暮里駅近くにある佃煮と煮豆の老舗で江戸風の鬼がら焼きや串焼き蛤、栗きんとん(年末だけ売られている)などのおせち料理を数点を購入していました。
それを大鉢に並べ、あとは仕事の合間に母が小豆と黒豆を煮て、紅白なますと煮しめ(東北風)をつくり、お雑煮の準備をすればお正月準備完了といったところです。けっこう簡素でした。
年末は忙しいのが常だった実家の事情
実家は小さなお店で注文紳士服を商っていました。
1階が店舗+仕事場と台所、二回が住居という典型的な兼用住宅で、父母が仕事をしている姿を見て私は育ちました。
洋服職人の父も、縫製を手伝う母も毎年大抵年末ぎりぎりまで仕事をしています。
「新年(or新年会)にぜひ新しい一張羅を着たい」といったお客様のために、無理をきいて本来なら年始に納める予定だった服の縫製を前倒し...ということもしばしばありました。
母は料理が上手なほうですが、時間に余裕がある年も年末は大掃除と買い物で手一杯(もちろん私も手伝いにかり出されます)。おせち料理を多品目作るほどの時間があろうはずもありません。
チラシや料理雑誌で見る華やかな「重詰めおせち」は私にとってあこがれの存在になっていきました。
料理本やチラシで見る「重詰めの三段重のおせち」は私にとって「ゆったりしたお正月」の象徴だったのかもしれません。
それでも食べたい重詰めおせち
あの「重詰めおせち」なるものを食べたい...とはいえ、事情は目の前で見て知っているので両親に無理を言うのははばかられました。
美味しいものが好きな両親のおかげ...もあり、小学生のころから料理に親しんでいた私は、中学校二年生頃にはある程度料理を作れるようになっていました。
秋のある日、父に「重箱を買って欲しい、おせちは作るから」とねだりました。
父は「そうかそうか」と、ちょっと贅沢な木製の三段のお重を買ってくれました。
それから毎年お重がお正月の食卓に並ぶようになりました。
料理本やおせちカタログの写真を見ては「今度のおせちはどうしようかな?」考えることが毎年の恒例行事となりました。
それ以来、結婚し、離婚し、再婚し...とまあ、人生は紆余曲折ありましたが、ほぼ毎年おせちを作っています。
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相変わらず憧れの重詰めおせち
毎年おせちを自作し続けることの唯一の難点は「憧れの重詰め三段重おせち」を購入できないことです。
風変わり我が家の事情
我が家の場合「作った方が安上がり」といった事情もあります。
家族だけでも相当量のおせちを食べちゃう...いえ、三が日食べ続けちゃうという、おせち好き家庭である...というのがまず問題。
(さすがに飽きるかなと、ちょっと控えめな量にした年、1月2日の晩でおせちがなくなったら、夫と息子と娘の恨めしそうな視線が私に集中したということが...)
元旦分だけでいいなら一回くらい大盤振る舞いして買ってみようかな...とも思うのですが、これではそうもいきません。
最近は、家族にくわえて友人達がおせち目当てに元旦に来るのが恒例化している上に、近所に住む高齢の義姉が楽しみにしてくれている(小さめの三段重を元旦朝に届けます)。
といった事情も加わってしまいました。
私の作るおせちを心まちにしてくれている人がいることは、おせちマニア、お正月マニアの私にとって、とても嬉しいことなのですが、これでは作らざるを得ません。
ここまで来ると、おせちマニアとして純粋に「買って食べてたい」という興味だけなのですが、価格面をさておいても難題があります。
大晦日用に一段重を買ったことはある(夫の幼なじみがやっていた近所の仕出し屋さんから)ので次は三段重がいい...となるとハードルが高いんです。
立ちはだかるハードルは賞味期限と冷凍庫
重詰めおせちというのは冷蔵の場合、元旦か、せいぜい2日までという賞味期限。
おせちの自作し、新年会をやるとなると食べる隙がないので買えません。
冷凍おせちを買っておいて新年あけてからたべる...というの考えましたがここにもまた難題が。
冷凍おせちの配送は多くが12月30日です。
そのころには、お正月向けの食材がわんさと冷凍庫に入っていますので
「三段重の冷凍おせちをまるごと保管するだけの冷凍庫の空きが作れない!」
というハードルが立ちはだかります。
かくして...
「重詰め三段重おせち」は私にとって憧れの存在なのです。
2018年秋、年末~年始のおせち保管のために冷凍庫買っちゃおうか...と真剣に考えている今日この頃です。
追記:これを書いたあと、冷凍庫を買ってしまいました。(2018年12月)
投稿者:狸穴猫
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