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大丸松坂屋の2019特別企画おせちにクローズアップ!試食レポート~

大丸松坂屋の特別企画おせちの実力はいかに?

2018年10月10日、またまたおせちの試食に行ってまいりました。

今回はこちらの特集記事でもご紹介している大手デパート、大丸松坂屋のおせちです。

 

朝8時過ぎに新大阪で新幹線に飛び乗り、まだ雪のない黒々とした富士山を新幹線の車窓から眺め、東京に着いたのがお昼ちょっと前。

お昼過ぎからの試食会なので、小腹満たし程度にカフェで一息入れていざ会場に。

  

席につくとテーブルの上には、大丸松坂屋の特別企画のおせちの試食セットが一折りどーんと。

 

それぞれの大きさのボリューム感は、鰹なまり節をを基準に見てみるとわかりやすいかも。

 

バイヤーさんの説明を聞きながらの試食です。

 

というわけで、いろんなお話もうかがってきましたのでそれも含めてレポートします。

 

料理研究家大原千鶴監修「しあわせおせち」

NHKきょうの料理などでおなじみの料理研究家の大原千鶴さん監修のおせち。明るく柔和な彩りのおせちです。

 


料理研究家 大原千鶴監修「しあわせおせち」(税込27000円)

大原さんのご実家は京都の老舗料理旅館「花脊 美山莊」、京都鞍馬のさらに奥、悲田院山にあります。立原正秋や白洲正子など多くの文化人に愛された名旅館です。

 

今回の特別企画の「しあわせおせち」には、その美山莊のしば漬けが使われたお料理「しば漬けチーズボール」もはいっているのだそう。

 

注目のお料理をいただいてきました。

ジャガイモの木の芽和え

木の芽和えというと、春先に筍で作るものが一般的ですが、こちらはじゃがいも。筍で作る場合の同様の白味噌ベースの和え衣ですが、素材を替えるだけでかなり違った印象になります。

収穫を味わうといった感じのお料理、これはなかなか斬新ですねえ。

 

お次は銀だらの西京焼き

脂ののりがよい白身の高級魚として人気の銀ダラ(実はタラの仲間ではなくカサゴの仲間)ですが、こちらでは西京焼き(西京味噌につけて焼いたお料理)に仕立てられています。

家庭のグリルで焼くと焦げやすくて難儀しがちな西京焼きがこんなに綺麗な焼き物に。

かなり厚めの切り身ですので、一見小ぶりの一切れも結構ボリュームがあります。

 

こちらの「しあわせおせち」は、「気楽につくってみてほしい」という大原さんの心遣いから、おせちとともにお届けの"しおり"には一部のお料理のレシピが掲載されるとのこと。

 

服部幸應×門上武司監修 「伝統と革新の饗宴おせち」

 


服部幸應×門上武司「伝統と革新の饗宴おせち」(税込30000円)

 

一昨年の門上氏単独監修のおせちもなかなか斬新でしたが、今季は服部氏が加わることによって伝統(服部氏)と革新(門上氏)の対比といった楽しみ方もできそうなおせちです。

 

栗は丹波産」「椎茸は高千穂産」といった服部氏ならでは産地も含めた素材へのこだわりが盛りこまれています。

高千穂産の椎茸の煮物

椎茸の煮物の試食をいただきましたが、たかが干し椎茸...されど干し椎茸!分厚い椎茸の芯まで美味しいお出汁がしみていてじゅわー!

椎茸ってこんなに存在感があるものだったんですね~。

 

門上氏監修のユニークな逸品「麻婆湯葉」

巻き湯葉というと淡泊な食材...というイメージでしたが、巻き湯葉の湯葉の重なりが作る独特な食感は、濃厚でスパイシーな麻婆ソースに負けない力強さがあるんだなあ...とすこしビックリ。

こういうところが門上氏の「味の革新」なのでしょう。

 

酒場詩人 吉田類監修 おつまみ玉手箱

 


酒場詩人 吉田類監修 「おつまみ玉手箱」(税込16200円)

鯖の燻製、なまり節といった、日本酒片手にいただきたいお料理がたくさん。これはお父さんが喜ぶ系のおせちです。

 

こちらが雪見莫久来↓

「莫久来(ばくらい)」というのは、ホヤとコノワタ(なまこの内臓)を塩辛にした高級珍味。塩辛にすることよってホヤ独特の磯臭さは消えてうまみだけが残り、コノワタが加わることによって複雑な味わいが生まれます。

その莫久来と長芋の和え物なんですが、いやはや、するっと一合いきそうな...私はほかほかご飯にかけたくなりましたが。

 

そしてなまり節と甘酢生姜

 

なまり節には燻製をかけたものとかけてないものがありますが、こちらは燻してある、かつ塩気のあるタイプ。

これ一切れで一合くらいいけちゃいますね~、というくらいうまみが凝縮されたお味でした。

ほぐしてお茶漬けにもいいかも(ご飯党なもんでつい...)。

 

実はけっこうボリュームがある

ところで、この「おつまみ玉手箱」サイト上やカタログの公式写真で見ていると、あまり大きくない気がしちゃうのですが、意外に大きいんです。

 

横にごく普通の三色ボールペンおいて撮ってみるとこんな感じ↓。

かなりのボリューム感です。

 

そして、私がふと思ったのは、このおせち、大晦日にも結構いいのでは?ということ。

大晦日もうちょっとだけがんばれば後はゆっくりできるかな...という時に限って「ちょっと何か肴になるものないか~?」と、主婦の用事をふやしたがる方々にプレゼントするととーっても喜ばれそうな気がします。

(いえ、決してじゃまだとはいいませんよ、言いませんってばw)

 

料理マスターズ受賞者監修おせち

毎年大丸松坂屋の特別企画おせちに登場する料理マスターズ受賞者監修おせち。

 


料理マスターズ受賞者監修おせち(税込32400円)

今季は大阪は北新地の割烹「弧柳」の松尾 慎太郎氏と、東京新橋のフレンチレストラン 「ラ・フィネス」の杉本 敬三氏のコラボ。

 

大黒本しめじと帆立のスモーク 

下記は杉本氏監修のお重から大黒本しめじのマリネと帆立のスモーク

 

「香り松茸 味しめじ」といわれますが、「味しめじ」の部分は実感がないかたも多いはず。それもそのはず、スーパーで売られているのは「ぶなしめじ」といって、ちょっと本しめじとは違うキノコ。天然の本しめじは今や松茸以上に幻のきのこ。

このお料理に使われている大黒本しめじというのは、幻の本しめじをタカラバイオ(宝ホールディングス傘下のバイオ企業)が長年の研究によって人工栽培に成功し、市場に送り出したものです。スーパーにはあまり出回らないなかなか贅沢な食材。

この本しめじがたっぷり...というだけでもかなり贅沢。

マリネといっても酸味はかなり控えめで、本しめじの味わいを引き立てているといったところに監修者の実力がうかがえます。

帆立のスモークもしっとりソフトでなおかつスモークの風味がきいていました。

うーん、美味しかった!

 

和牛の冷やしどて煮 

下は松尾氏と杉本氏共同監修の「和牛の冷やしどて煮」

 

「どて煮」は牛すじ肉を味噌やみりんで長時間煮込んだ料理です。東海地域では「どて煮」関西では「どて焼き」と呼ぶことが多いです。

こちらも試食をいただきました。

やわらかーい!おいし~!おっきくてボリューム満点!

と、つい食べるのに夢中に。

のどを通ってしまってから、ふと不思議に思ったのはお味噌の風味。

「どて煮」(つまり中京地区風)というと、八丁味噌の味が強めの場合が多いのですが、こちらは白味噌がけっこう入っていそうなお味。どちらかというと大阪の土手焼きに近いかも。

冷めた状態でも固まらないのはどうやって作ってるんだろう??と、いうのも不思議...ああ、プロにはかないません。

(うちでもときどき土手焼はつくりますが、冷えるとゼラチン質でグミみたいに固まるんですよねえ...) 

 

和牛の重の煮込みの料理二つ(和牛のポトフ、和牛の赤ワイン煮込み)は、温めて食べていただけるよう、レンジ加熱OKの容器に入っているそうです。

 

その他オードブル等も

会場にはケーキのようなオードブルも。

ほんとに一口でおさまる小さなものですが、いわゆるカナッペとはちがい一つ一つがお料理といった感じです。

 

こちらのお品です↓


ダニエルさんのフィンガーフード(4人用) 税込 10,800 円【大丸松坂屋】

 

 

そして目を引いたのが、こちらの錦鯉と巣ごもり鶴の姿寿司。

おめでたい鯉とおめでたい鶴の組み合わせ。

大分は佐伯市名物の細工寿司だそうで、錦鯉が超リアルですね~(そして表情がなんともかわいい)、そして鶴が美しいこと。

ピンクとグリーンの丸い物体は...、佐伯名物の「くじゃく」と呼ばれるかまぼこです。中に卵が入っていて切ったときの切り口クジャクの羽のような模様になるのでその名があるのだそうです。

 


丹匠 錦鯉と巣篭もり鶴の姿寿司 限定数 100 税込 12,960 円 【大丸松坂屋】

 

これが食卓にでてきたらビックリですねえ。

 

 

いかがでしたでしょうか?

少しは味のイメージが伝わったら嬉しいのですが...

ちなみに、管理人の撮ってきた写真はすべてiphoneで撮ったものです。

  

 

公式ページはこちら

大丸松坂屋のおせち2021

 

通販おせちの予約しめきり一覧(デパート、スーパー等)はこちらからどうぞ


 

投稿者:狸穴猫


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