牛乳はいつから飲まれている?-牛乳の歴史-
牛乳は学校の給食では必須アイテム!スーパーでも売っていないところはない!
でも、昔はどうだったんだろう?
世界では牛乳は紀元前から飲まれていた
エジプトやメソポタミア地域では紀元前4000年頃、すでに牛乳が利用されていたという記録がある。
そして釈迦も牛乳のおいしさに悟りをひらいたという話もあるくらいで、かなり古くから牛乳は飲まれていたようだ。
中国でも古典的な薬草の本「本草綱目」に牛乳の項目があり、薬として飲まれていたことがうかがわれる。
日本の牛乳の歴史は奈良時代から
その昔、奈良・平安時代には「酪」「醍醐」「蘇」とかいう牛乳の加工食品が食べられていたという記録が残っている。
酪から蘇が作られ、蘇から醍醐が作られたらしい。相当珍しい食べ物だったようだ。
すばらしく味わいのある様子を「醍醐味」と表現することがあるけど、それはこの「醍醐」の味がおいしかったことからきているらしい。
記録に残っている作り方をまねて作ってみたら結構まずかったという話もある。
まあ、ホントのところはどんな食べ物だったのかはわからないってところだろう。
水戸黄門が牛乳を飲んだんだって!
牛乳を飲んだとなると、わりと新しく「水戸黄門」で有名な水戸藩の殿様、水戸(徳川)光圀が好んで飲んでいたということのようだ。
水戸光圀は長生きしたそうだが、その長生きの秘訣はもしかしたら牛乳にあったのかもしれない
江戸時代は徳川吉宗の時代から幕府が白牛酪という物を生産させていたらしい。基本的に薬という扱い(それも馬用の薬!)だったようだ。
一般に普及はまるでしていなかったらしく、幕末までその状態が続くんだって。
牛乳がいつでも飲めるようになるまで
文明開化以降、だんだん西洋文化が入ってくるにつれ、牛乳の栄養価が注目されるようになり、酪農が盛んになってきたんだ。
明治中期まではブリキ缶(今も輸送缶として使われているもの)で量り売りするというスタイルで売られていたが、その後低温殺菌による瓶詰め牛乳となった。
でも、第二次大戦後以前はまだまだ「高価な滋養食品」という感じ。
牛乳が本格的に普及したのは第二次大戦以降、学校給食に牛乳が取り入れられるようになってからなんだ。学校でははじめは脱脂粉乳からスタート、その後ビン入りの牛乳、テトラパック入りの牛乳、スクエアパックの牛乳と容器も変化していった。
家庭用の牛乳は昭和40年代までビン入りの牛乳が牛乳店から宅配されるという形での販売が主流だったが、昭和40年代後半、ビン入りから紙パックへと容器が劇的に変わってスーパーの店頭に牛乳が並ぶようになり、牛乳は今のようにいつでもどこでも手に入るものになったんだ。
参考資料
ツイート |
投稿者:狸穴猫