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大島紬

紬といえば大島

大島紬は通好みの織物ともいわれます、なんともいえない柔らかな光沢感とぬくもりのある風合いが魅力です。

大島紬とは?

織りの特徴

大島紬は鹿児島県奄美大島の特産品。国の伝統工芸品に指定されています。玉繭から紡いだ紬(つむぎ)糸を用いた織物である紬の一種で、全国的に有名です。ただ現在の大島紬は撚り糸を使っているものも多く、厳密には紬とは言えませんが、独特の光沢のある風合いで人気が高いものです。絣(絣)文様の細かさ・緻密さがまた特徴でもあります。

よく大島紬の表示で「マルキ」という表示を見かけますが、このマルキとは縦糸総数に 占める絣(かすり)糸の比率を表す単位で、縦糸総数の1240本に対し、7マルキでは576本、9マルキでは768本の絣糸がつかわれています。絣糸の比率が多いほど繊細な絣柄に仕上がりますが、技術も必要とされますのでその分高価にもなります。織り手の減少などから現在の主流は7マルキで、12マルキとなるとかなり高級な大島ということになります。

 

染めの特徴

大島紬は織りに入る前に糸をあらかじめ染める先染めを特徴としています。

泥染めと呼ばれる染めが最も多い染め方です。テーチ木(車輪梅)という木からとった染料で染めあげた後、泥田につけ込んで染めることを幾度も繰り返して染められます。泥の中の鉄分と、テーチ木の成分であるタンニン酸が結合する事によって黒さをだしています。またこの染めによって織り糸の光沢、しなやかさや堅牢性を増すと同時に防虫性が高くなるとも言われています。

古典的な泥染めの大島も魅力的ですが、近年では泥染め以外にも多様な染めで作られています。薩摩白土を利用した白泥染めは明るい色合いで人気ですし、草木染めのものや、泥染めと草木染めの併用、そして色泥染めという化学染料を併用したものなどもあり、大島紬の色柄のバリエーションを豊富にしています。

染め大島といって、泥染めの糸で織り上げた反物にさらに柄を染め上げる手法もあり、訪問着や付下げなどによく使われますが、織りだけで模様を表現するのに比べ、若干生地が重くなるという難点があります。

 

大島紬 選りすぐりショップ

大島紬村楽天市場店

大島紬の生産地である奄美大島の織元のお店。大島の泥染めの中でも優美な雰囲気を持つ古代染めの品物を多く揃えている。反物でも仕立てでも購入可能。また、着物だけでなく大島紬を使用したバッグや財布、扇子等のファッション小物といった織元ならではの品も数多く揃えている。

大島紬村の織物工場は南国亜熱帯植物庭園の中にあり奄美大島の観光名所の1つでもある。

さわらび~ほりだし堂~

高級逸品ものの品数が豊富で、大島紬、結城紬といった紬の製品に特に力を入れており、美術大島とよばれる精緻な柄を織りで表現した大島紬の逸品が並ぶことも。

着物卸問屋 京都マルヒサ

京都室町にある呉服卸のマルヒサのオンラインショップ。シンプルな大島紬が比較的低価格で。

京都きもの市場

大規模着物ショップだけに品数がとても豊富。現地直接買い付けのため価格もかなり控えめなのがうれしいお店です。お手頃価格の大島から美術大島の逸品まで幅広く揃っています。

キモノ しゃなりすと

大島紬の入門編といった手頃な価格のお品があるお店

 

そういえば、ちょっと昔の時代劇、鬼平犯科帳では中村吉右衛門さんが鬼平こと長谷川平蔵役で素敵な大島をお召しになっておられましたね。

男性のお召し物としても大島紬はとても人気がありますが、やはりその風格のなせる技なのでしょうか。

 

 

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投稿者:狸穴猫


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