トップページ>第拾四話 ゼーレ、魂の座 解説
【あらすじ】
国連直属秘密機関NERVを影で操る謎の組織、ゼーレ。
ゲンドウは、ゼーレの傀儡でしかないのか。彼の意志は、ゼーレとは異なる方向に進もうとし、新たなる幕開けがはじまる…
序盤では、今までのあらすじを説明していると言っていいが、同時にエヴァンゲリオンに対するその時の周りの感情も付け加えている。また、相田ケンスケが「目標の加粒子砲から零号機が(綾波が)身を呈して初号機を守った」と言ってさらに「自分の存在を希薄に感じている」と分析。綾波がフェシミズムとも違う何かを持っているという、鋭い指摘を行っている。(ちなみにフェシミズムと言っているが本来はペシミズムで意味的には厭世観である。)自己の存在を希薄に感じているのは、決して今の世界に否定的、悲観的な観念でもって思っているわけではないという事、そして、自己犠牲的な観念を持っているわけではないという事。
ただこの時点で言えるのは、レイはシンジと出会い、自分が自分であることを意識し始めるというだけである。
ゼーレが毎度「シナリオ」といい、ゲンドウも表向きしたがっているように今まで装っていた。だが、今の段階で、ゼーレのシナリオとは違う部分が出てきていることに委員会は違和感をおぼえているようだ。これに関わることは、当然今まで何度か出てきた「人類補完計画」そして「アダム」であろう。この段階ではまだアダムも人類補完計画も真相はわからないが、留意しておくべき事であろう。
また、今回、レイが独白する場面で「太陽、一つしかない物。水、気持ちのいい物。碇指令。花、同じ物がいっぱい。要らない物もいっぱい。…」等々話しているが、全て私は何という思考に直結していく。これ以降の話でレイの秘密が明かされているが、この言葉はレイの心理を刻々と描いている。
Eva零号機にシンジが乗ったとき、綾波レイなのにレイではない感覚に襲われる。その後、Evaからの侵食による精神汚染が始まっている。前の話で「人格」がEvaに移植されている事を考えると、零号機に移植されている人格とは一体何なのか気になるが、現在零号機のコアは設定資料からも不明である。惜しいところだ。
そして、赤木リツコが「零号機が殴りたかったのは、私ね」という所は、何故殴りたかったのか。リツコがやろうとしていた「ダミーシステム」とかかわりがあるように感じられる。この相互互換テストはダミーシステムの為にデータを採取していること、シンジを零号機が拒絶した事を考えると、レイでない者を乗せようとした事が何かあったのだろうか。上手い解釈が出来ないのが辛いところだ。
冬月が碇に対してレイのことをこだわりすぎているという所は、レイと碇に改めて特別な関係があることをうかがわせる部分であるという事を追記しておこう。
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