トップページ>第拾壱話 静止した闇の中で 解説
【あらすじ】
突如として、第三新東京市の電源が落ちる。
正・副・予備の三系統が全て落とされ、何も動かなくなり、これが何者かによる工作である事が判明する。そして、使徒襲来。
全てが止まった闇の中で、Eva各機はそれぞれ手動で起動準備を開始するが・・・。
序盤、マギ(三台のスーパーコンピューター)による政治が行われていると冬月が言っているが、この話の中盤でもマギのシステム維持に全電力を費やしている所からも、マギというものの重要性が伺える。
セントラルドグマというのも同じように重要視されているが、これは後半に関わるので名称ぐらい覚えておこう。
それから、シンジが父に対し進路相談の面接があることを話した所からは、まだシンジが父と関わりを持ちたいと思う気持ちがあるからに他ならない。他の話から勝手にゲンドウに対する怒りだけを募らせていると誤解すると後の話が見えづらくなる。
「使徒、神の使い、天使の名を持つ、僕らの敵。何で戦うんだろう」と、中盤においてシンジはこう言っているが、ここは、これまでのロボ系アニメでは考えられなかった「敵」とは一体何なのかを考えるシーンだ。この話の最後でもシンジはそれについて触れている。段々と他のアニメとは一線を画すようになっていくのが分かるシーンだ。
途中、闇の中で疲れ始める三人のうち、アスカがレイに対して喧嘩を売るような態度をとっているシーンがある。「指令のお気に入り」「優等生」「すまし顔」と言われても何一つ動じないレイに、アスカは怒りを覚え「なめないでよ!」と言うが、「なめてなんかいないわ。それに、贔屓もされてない。・・・自分で分かるもの。」と、淡々とレイは返すが、自分で分かるとは一体どういうことを指しているか、まだこの話では分からない。また、アスカは何故レイに対してこれほどまでに喧嘩腰なのか。これも、後半の伏線であろう。
終盤「電気、人工の光がないと星がこんなに綺麗だなんて、皮肉なもんだね。」とシンジが言うが「でも、明かりがないと人がすんでいる感じがしないわ。・・・ほら、こっちの方が落ち着くもの。」とアスカが言う。そして、「人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきたわ。」とレイ。
この三者の見事な考えの食い違いが、キャラの独自性を出している最も顕著なシーンであろう。そして、「だから、人間は特別な生き物なのかな。だから使徒は攻めてくるのかな」というシンジの言葉。シンジ独特の戦いに対する考え方が良く分かるシーンである。
![]() エヴァンゲリオン 1/2.5 綾波レイ プラグスーツver アイズ版 完成品 ![]() エヴァ バイク・ミサト 未塗装組立フィギュア アミエ・グラン版 ![]() バスタオル・アスカ・ラングレー水着Ver.完成品フィギュア |