トップページ>第七話 人の造りしもの 解説
【あらすじ】
民間の企業が、NERVの汎用人型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンに対抗する形で製造したJA(ジェットアーロン)が制御不能に陥った。
炉心融解の危機が迫り、ミサトは暴走したJAを止めるためにEvaを出撃させる。だがしかし既にプログラム消去のパスワードは何者かに変更されていた・・・
ミサトとシンジの会話シーンで出てくる「本当に今日、学校に来るんですか?・・・でも、仕事で忙しいのに。」というシンジの言葉に「良いの良いの、これも、仕事だからね」と返すミサト。そしてシンジが再び「仕事・・・ですか。」とやや言葉詰まりに言う。
このシーンで重要なのはやはり、シンジがミサトに対して親近感を抱いていて、それを仕事だと言われた事に対して若干の不快を表したと考えるのが適切であろう。咄嗟にミサトが言葉を詰ませてしまう。シンジの人に対する甘えの強さがよく分かるシーンであろう。
また、「そんな格好で出て行かないでよ、恥ずかしいから」というシンジに対して「はいはい」と言って胸を寄せるミサトは若干お茶目であるが、そういう厭らしさに対して過剰に毛嫌いするようにシンジは顔を背けてしまう。14歳という微妙な設定が良く現れている。
また、Evaに関してシンジが考察する場面で、「Evaって何なんだろう。血のにおいがするエントリープラグ。なのに、どうして落ち着くんだろう。」とある事から、エントリープラグの中というのは非常に人間が落ち着き、とても原始的な空間なのかもしれない。そして「結局、僕は何にも分かってないんだ」と拗ねてしまう。
後で赤木リツコから、セカンドインパクトは隕石落下によるものでなく、使徒を発見し、謎の大爆発を起こした事でおきたと説明している。だが、その中の台詞で「事実は往々にして隠蔽されるものなのよ」とあるが、使徒「発見」なれば何故それを隠す必要があったのかという疑問が出てくる。後半以降でわかるセカンドインパクトの真実に注目したいものだ。
最後に、JAがプログラム消去のパスワードを受け付けずに人の手で止められたが、この暴走は恐らくNERVが故意にJAを暴走させたという可能性が高い。それをミサトは気付いたようである。
また、「よかった、無事なんですね!よかった、本当によかった」と心底喜んでいるところは、やはり親近感を感じている者だからこそだろう。最後に学校に通う場面でも、ケンスケとトウジが「他人の俺達には見せない本当の姿」をミサトがシンジに見せている事が羨ましいという。こうしてシンジはミサトが家族であるということを改めて確認するのであった。
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