バナジウム/水のミネラル成分(1)
注目の微量ミネラル、バナジウム
人気のバナジウム天然水の秘密
近年、微量ミネラルとしてバナジウムを含む天然水が人気を博しています。そのバナジウム天然水の秘密に迫ってみました。
バナジウムとは
バナジウムは原子番号23の金属元素です。生物の身体の中にも微量ながら含まれています。
水のミネラル成分としてのバナジウムの存在はさほど多くなく、日本では富士山の麓や阿蘇山の麓などの深井戸でみられるにとどまっています。
バナジウムが注目されるわけ
バナジウムが近年注目されてきたのは、バナジウムがインシュリンと同様の力を持つということが動物実験で証明されつつあるということがあります。また、最近ではヒト対象の臨床実験でもバナジウム天然水の血糖値を下げる効果などが実証されつつあります。
さらに、さまざまな生体内酵素でバナジウムが活性中心として大きな役割を担うということもわかってきました。
このため、健康に何らかの好影響があるのではということで、バナジウム含有食品、バナジウム天然水などが発売され人気を博しています。
富士山のバナジウム天然水
富士山には、玄武岩層(バサルト層)というバナジウムを多く含む地層が何層もあり、その下から採水される深井戸水はバナジウムを豊富に含むことが近年発見されました。
健康に良い可能性があるということで、人気の水ですが、富士山麓の中でもバナジウム含有量は採水地や井戸の深さなどによってかなり異なります。
ウォーターサーバー用の宅配水にはこの富士山麓の水を使用したものが数多くあります。
富士山以外のバナジウム天然水
日本の水には富士山麓以外にも天然バナジウムが含まれるものがあります。
阿蘇山麓の水は富士山麓のものよりバナジウム含有量は低いものの、バナジウムを含んでいるものがあります。
宅配水のバナジウム含有量
ウォーターサーバーに用いられる天然水でもバナジウム天然水が人気で多種類出回っています。
富士山のバナジウム含有水として有名なペットボトルの水、アサヒの「富士山のバナジウム天然水」ですが、そのバナジウム含有量が62μg/Lなのに対し、宅配水のバナジウム含有量は90μg超が主流と、かなり多い物が多いです。