第9話 ガンダム製造。

の前に。
皆様にお詫びがあります。
隠しページで予告を出しておりますが、今回は製作設定上変更があります。ご了承ください。

でてくる人物、機体。

ネクロ・ウィンディアム
地球圏統一国家の軍部の重要責任者。
完全平和主義に向けて軍備が縮小しているため、地位は高くない。

カシオピス

ネクロ・ウィンディアムが製造したMS。
シールドアーマーが後ろと腕にそれぞれ2個ずつついているため、機動性は良くないが、防御に関するアビリティは高く、機体を動かすときの瞬発力は、機動性の弱さから考えると、恐ろしく高く、相手がビーム攻撃をした際にとっさにシールド可変アーマーを前方に出し、防御壁を作り上げることが可能。
攻撃を凌いだ際のカウンター攻撃としてシールドライフルを装備している。近距離戦型85MM口径マシンガンと、拡散バズーカを装備。
MSとしての大きさは中型より上である。

デネビリオ

ネクロ・ウィンディアムが製造したMS。
カシオピスと違い、装甲はリーオー並だが、機動性に置いてはかなり高い。大出力ビームソードを使用し相手を機動性で攪乱させつつ切り刻んでいく姿は、さながらハリケーンのようなイメージすら感じさせる。
また小型なため、カシオピスの影に隠れ、爆煙とともに現れて敵を粉砕する。
また、ステルス機能が備わっており、相手のレーダーには関知されないという、カシオピスとは正反対の機体である。

バラーオ・ラキアス

ライザ「そろそろだ・・」
そういうと、ライザは歩き出した。
全世界にこのことを表明するときだ。

ライザは止まった。そして、前を振り向いた。
全宇宙にこの宣言が届く時だ。そして、長い戦乱の幕開け。

ライザ「これから発表することは、コロニーサイド、地球圏統一国家の安全保障のための宣言です」
口を開いたライザは、続けて
ライザ「地球での暴動、モビルスーツ建造疑惑等の、治安を脅かす出来事を受け、コロニーサイドとしては、防衛の為、5つのガンダムと、モビルスーツ1機の製作をした。

無論、ガンダムは平和の象徴だ。この混乱の中で一筋の光を見出すに過ぎない。故に、この混乱が沈静化したとき、ガンダムは廃棄されることになるだろう。」
続けて言おうとする言葉が、何故か詰まる。
何故だ。決意は固まっているはずだ。私は迷ってはいけない。

ライザ「6つのモビルスーツの名は・・・
ウィングガンダムゼロカスタム

ガンダムデスサイズヘルカスタム

ガンダムサンドロックカスタム

ガンダムヘビーアームズカスタム

アルトロンガンダム

トールギスV・・・・
この6つである。
過去のクーデターで大破した機体をこうして平和維持のための防衛に使うこととした。」

放映が終わった。と同時に、全宇宙に衝撃が走る。
当然、この放映はガンダムのパイロットにも伝わった。


AC199年。コロニーMS武装宣言。
後にこういう名前で名付けられたが、この短い言葉に、どれほどの意味があるのかなど、読みとれるはずもない。

地球圏統一国家の軍部代表・・・ネクロ・ウィンディアムはこの発言を当たり前のように聞いていた。
ウィンディアム「やれやれ・・・いつまでも歴史はまわりつづけるものじゃな」
だがその様子に不安感はなかった。むしろ好敵手をみつけたときのような目をしていたのだ。

ウィンディアム「だが我々にはこの平和を維持できるほどの力など無い。だから完全平和という考え方は根本から間違っておる。ラキアス。ラキアスはいるか。」
そうすると、20代半ばのような青年が現れた。
ラキアス「なんでございましょう」
ウィンディアム「うむ。我々の平和維持手段を軍部の皆に伝えてくれぬか。」
ラキアス「は、ではご用件を」
ウィンディアム「前々からあった全ての資金を、カシオピス、デネビリオの二つの機体の量産に当たる。とな」
ラキアス「大統領閣下のご命令に反することになりますがよろしいのでしょうか」
ウィンディアム「ああ・・・・あの方の理念を貫くにはまだ時代が若すぎる。」
ラキアス「ですが・・・私は納得できません。平和とは常に戦乱に怯えながらの存在ですか?それとも平和は元からないということですか?」

ウィンディアムは後ろを向き、ラキアスに諭した。

ウィンディアム「そうじゃない。時代の変革というのは、常識を破り、全ての方程式を覆すことだ。わし等は・・・いやこの時代はその時期を迎えようとしている。前のクーデターの時よりもさらに大きな変革へ。」
ラキアス「貴方の言うことは、私がいずれ理解できるのでしょうか?」
ウィンディアム「たぶんな」

もはやウィンディアムは何も言おうとはしなかった。ラキアスはドアを閉め、そして軍部に連絡した。

ギルメルはそのころ、牢屋に入ったまま目を瞑っていた。
メイリスは何かを見落していたんだ。俺らはただ時代の変革に流されていくまま終わっていくのだろう。
俺らはなにを見落していた。ライザの言うとおりならば、もはや戦争は要らないのだ。
だが実際は世の中が逆に動いている。
だから・・・つまり。
軍人の俺が理屈ではなんとも言い表しづらいが、こういうことだ。
ギルメル「俺たちは騙されたということだ。」
口につい出てしまった言葉は、面会を行おうとしたメイリスの耳に入った。
ギルメル「なんだ・・いたのか」
メイリス「お前の言うとおりだ。」
ギルメル「え?」
メイリス「俺たちは騙されたんだ。ライザに。だがあの人はより高みに行こうとしているのかも知れない。」
ギルメル「・・・・俺たちはその布石だということか?」
メイリス「もっと重要度は高いことを祈るよ。だが実際はそんなもんだろう」
そういうと拳銃をギルメルに渡した。
メイリス「・・・歴史に取り残されたものは後始末をしなきゃいけない。自分の存在を消すことで、歴史を見守ることができる・・・」
ギルメル「・・・・たしかにそうだ。だが、俺らはもう死んで良いのか。」
メイリス「良くないと思うなら、俺がお前を殺さないといけない。それが友としての救いではないのか」
ギルメル「・・・・・俺は・・・」
そういいかけたとき、メイリスは持っていた拳銃をギルメルに向けて撃った。
ギルメル「やっぱ・・・りな・・。友・・・よ・・・。」
息を引き取ると、カメラで見ていた警備員が飛び込んできた。
警備員A「待ってください、メイリス議員!」
警備員が引きとめようとした時にはすでになにもかもが遅かった。
メイリスはその拳銃で自分の心臓に向けて弾を撃ったのだ。
若干外れたが、あと数分で死んでしまうほどの致命傷だった。
そして最後に一言言った・・・
メイリス「歴史は・・・俺達を・・殺す必要が・・あったんだ・・」
そういって、息を引き取った。
この意味に、警備員達はなにも気がつかなかったのだ。
メイリスとギルメル。2人の人間が死んだことが・・・歴史の中で、語り継がれることは無い。
だがこの2人は相反した考えでも、根は同じだったのだ。
そして、1人の人間が、歴史を変えようと、完全平和主義を否定しようとしたことで起きた・・ある種の悲劇だった。

作者後書き。
本当に申し訳ありませんでした。隠しページとの内容に違いが出てしまったことは深くお詫びいたします。

ごめんなさい、それしかいえませんorz

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