小説4話 歴史の舞台、再び

この話で初めて出てくる人たち。

サーペンドカスタム 過去のマリーメイア・クシュリナーダ軍が使用したモビルスーツ。火力の強さが特徴。ビームキャノン、ダブルガトリングガン、バズーカ、マシンキャノンを装備している。

デキム・バートン マリーメイア軍の実質的権力者。クーデターが失敗に終わったときに射殺されている。

レミングシステム 特定の相手の戦闘衝動を高め、相手の同士討ちを起こさせるシステム。
パイロットは必要だが、このシステムを起動させるためにいるといっていい。だが、ゼロシステムと同じようにパイロットに危険がある

ルイン レミングシステム搭載のモビルスーツ。武装はビームダガー・マシンキャノン・ハイアクトミサイル・バスターライフル・バルカン。
機動性は高く、大気圏内飛行可能。コロニー側の建造機体。機動性は高いものの、装甲はさほど高くないが、ビーム攻撃は荷電粒子偏光器で通用しない

ヴィクセン コロニー側の建造機体。武装はビームレイピア・マシンキャノン・ビームスラッグガン・プラズマライフル・機雷。ミノフスキークラフトによる大気圏内飛行可能、機体各部にブーストポッドを搭載し機動性は最高クラス。さらに、ステルス機能がある。だが装甲は不十分とも言える。

トランプル コロニー側の建造機体。武装はガドリングガン・マシンキャノン・チェーンガン・ビームマシンガン・メガキャノン・マスドライバーキャノン・大型シールド×2。機動性はほとんどないが、ルインをモビルアーマー状態で接続可能。そのとき、マスドライバー・キャノンをはずす。装甲は硬い。

以上の上機は、連携を基本にしています。この機体の製作者、ヴァイスどの、ありがとうございます

テクス・ファーキル 冷静沈着な正確。ルインに乗るパイロット。

ネリィ・ゲインツ 戦闘時の正確が少し狂人のような正確。普段は温厚。ヴィクセンのパイロット。

ユリウス・クローク 陽気で、極端に明るい。まるでパイロットのような生死のハザマに居るような人間とは思えない人間である。トランプルのパイロット。

ヘル・シリウス カザロフ専用機。11連ミサイルポット、ホーミング型拡散弾、ツインビームサーベル、マシンキャノン、ヘル・レーザー(一時砲撃を中止して、エネルギーを充填させて、四方八方に張り巡らす。かなりのダメージを与えることも可能で、それでありながら、宇宙空間でのコロニーに当たりづらいように、コロニーのような大型熱源を回避するように作られている。)装甲は硬い上に、機動性も、リーオーほどにあるため、使いやすい。

ゴルダゥ「メイリス議員は、どうやら過去の戦争についてを問題視しているようですが・・」

スグータフ「あの戦争の正当性は十分認められたものだ。そして、ガンダムのパイロット達が正義であることも。」

ゴルダゥ「ですが、大統領。メイリス議員は、野党の中心人物。そのうえ、与党とのつながりも深い議員です。正義や悪などと言っていられる状態ではないでしょう」

スグータフは頭のなかで、マリーメイアのクーデターを思い出した。

・・・・・・あれは・・・
そうだ、ドーリアン外務次官・・・いや、リリーナ・ピースクラフトが何者かによって拉致されたことからはじまった事だ・・・
完全平和主義に近づいた矢先のことだった。
ガンダムのパイロットは、平和が続くならばと、ガンダムを太陽に向けて廃棄した。
でも、平和は続かなかった。
リリーナ・ピースクラフトが拉致されてから、3人のパイロットが救出に向かったな。たしか・・・ヒイロ・・・デュオ、カトルの三人だったらしいが・・・
だが、救出は出来ず、マリーメイア兵が地上に降下してきた。
そのときに駆けつけたのが・・・プリペンダーウィンド・・・・いや、ゼクス・マーキスだった。
彼は、相手に降伏を求めた。トールギスVで相手のサーペンド部隊を撃破して。
だが、そのときデキム・バートンは、コロニー落しを掲げて、部隊の撤収を要求したな。
無血の戦いをしたゼクス・マーキスは、引き上げざるを得なかった。
五飛とか言うもう一人の少年は、クーデターに加わったな・・・・。

完全平和になったときの兵士達を思って・・・。
ヒイロと五飛は・・・ガンダムで共に戦った。
五飛は、結局ヒイロに答えを求めた。戦争の無い世界の意味を。
それを聞いたヒイロは・・は戦うのを止めてしまった。傷つけられても、戦おうとしなかった。

トロワとかいう少年は、クーデターの様子を調べるために、クーデターに加わったな・・・
仲間対仲間の辛さを・・・私のような大統領が言ってもしょうがないが・・・あれは辛かっただろう・・・
たとえ、様子を調べるためとはいえ、トロワという少年は、サーペンドにのり、デュオという少年を攻撃した・・・。

あの戦いが偽りだったわけがない。私は、この目で見たのだから・・・。
仲間同士の戦いだけではなく、真の平和というものを求めた少年達は何を見たのか。私にもわからない。だが、私にはその歴史を・・・守らなければならない。決して、偽りの歴史を世に送り出してはいけない。
・・・・・

ゴルダゥ「大統領?大統領!」

スグータフ「・・・・おお、すまんかったな。ちょっと考えてただけだ」

ゴルダゥ「ならいいのですが・・・・。しかしながら、この問題はいささか考え物ですぞ。」

スグータフ「ああ、だろうな。当然ながら、メイリス議員はこの問題を議題に持ち出すだろうな」

ゴルダゥ「私も、過去の戦争が偽りなどと思われたくないですよ。ですが、このままだと最悪の事態になります。」

スグータフ「そうならないように、与党に結束を求めなければな・・・」

ゴルダゥ「もしかすると、コロニー側が一枚噛んでいるかもしれません。」

スグータフ「なぜそういえる?」

大統領はそういうと、続けてこういった。

スグータフ「コロニー側との平和協調路線は完璧なはず。なにより、それを推し進めているのは我々だ。」

ゴルダゥ「ですが、コロニー側の影の指導者を・・・・見つけましてね」

スグータフ「どうやってだ?」

ゴルダゥ「スパイを放っただけです。なんでも、ライザ・フォースとかいう青年だとか。武力強硬派らしいです。下手すると、メイリス議員は、地球側の地盤を

崩すためのスパイという可能性もあります」

スグータフ「だが、疑いだけでそれを決めるわけには行かないぞ。」

ゴルダゥ「そうなのです・・・・なかなか難しいことです。どうすればいいのか・・」

こうやって話している間にも、着々と、武力政権への準備が、コロニー側では続けられていることに、この2人は気づいていない。


一方ではだが、モビルスーツ、モビルドールの開発をしているコロニー側、ライザ・フォースは、すでに完成されたモビルスーツをみてため息をついた。

これが・・・ルイン、ヴィクセン、トランプルか。この3機にも、活躍の場を提供しなければいけないようだ・・。

カザロフ「この3機もには、あの3人を乗せる気で?」

ライザ「それしか手立てがあるまい。ほかに乗れるものがいるとも思わん・・・」

テクス「ルインについに乗ることができるとは思いませんでしたね。私もこんな平和な世界じゃどうしようもないことわかってましたから。」

ネリィ「なかなかいいねぇ・・・戦争という歴史を人類に押し付けるには最高じゃないか」

ユリウス「へぇ・・・・これがトランプル・・。私に似合わず、重装甲な機体だこと。ま、でもいいか。」

ライザは、この3人の話し声に後ろを向いた。

カザロフ「私が連れてきました。自分が乗るべき機体を知らないのも難でしょうから。」

ライザ「そうか・・・。がんばってくれ。地球の未来は君達にかかっているようなものだ。」

3人「は。」

カザロフ「とき、私の機体・・ヘル・シリウスの整備も完了いたしましたので、ご覧になってはもらえないでしょうか。」

ライザ「良いだろう」
そういうと、整備工場の奥のほうに、黒と赤で統一されたメタルボディを発見した。

ライザ「これは・・・・」

カザロフ「私の愛機、ヘル・シリウスでございます。」

ライザ「カザロフよ、お前まで戦争に荷担させる気はなかったのだ、許せ」

カザロフ「仕方がありません・・・完全平和主義なんて立派すぎる思想なんか、実現できはしませんよ。完全平和主義の結末へのストーリーに・・・どれだけの犠牲がでたとおもっているのです。犠牲の上に成り立つ平和なんて、ただの偽善者が出した結論ですから。」

ライザ「すまないな、こんな偽りが出てくるときになって、こんなことをするなんてな・・・。だが、私たちは勝たねばならない。理想と、現実と、偽りをはっきりさせなければいけない。完全平和主義という片寄った主義に、未来は無い。」
そういうと、マントを翻して、整備庫を後にした。

後書き

だーーーいぶ、話がややこしく、人も出てくるようになったね。

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