第3話 着火点は・・

初めて出てくる人たち。

軍務官ギルメル 軍需モビルスーツ建造にかかわった軍務官。

イラムダ・カザロフ ライザの参謀官及び司令官

マリーメイア・クシュリナーダ 過去のクーデターの発端者。特に出てこないが・・。

ゼクス・マーキス 本編でも出てます。本名 ミリアルド・ピースクラフト。リリーナ・ピースクラフトとは兄妹。

トールギスV ゼクス・マーキスの愛機。過去の戦いで使用。その後大破している。ヒートロッド、ビームサーベル、バルカン、メガキャノン、シールド装備。

ガンダムアンドロメイダ 

コロニー側のライザ・フォースが作り上げた機体。アイデンティティシステムによる、敵のパイロットと機体を同化させることによって、攻撃の苦痛をパイロットに与える。ただし、それは精神的なものでしかない。
もう一つ着目するべきなのは、ゼロコンプレーションシステムである。
相手にゼロシステムとほぼ同じデータを強制的に植え付け、暴走させる。並の精神の持ち主では、それに打ち勝てず破壊されていく。
装備は、ツインシールドライフル(ただし、出力システムを変更することによって、シールド自体が相手を切り裂くサーベルとなる。)
大型シールド、大型バーニア×2、マシンキャノンと、普通の機体より装備は劣る。
機動性は普通。初期のWガンダムより少し下。装甲は最高クラス。装備が劣っている分の耐久力を実現しており、並のビームライフルではこの装甲を貫くのは難しい。

だが同時に、パイロットへの精神負担も多く、そのため「デスペナルティ・オブ・マシン」(死刑のための機体)とも言われる。

MD・ビルゴ(モビルドール・ビルゴ) プライネント・ディフェンサーを装備しているモビルドール。かつての戦いで使われた機体。パイロットが操縦しなくても操作可能。装備はプライネント・ディフェンサー、ビームサーベル等。固定装備があまりないので、全ての戦いで導入しやすい。

MD・ガリム(モビルドール・ガリム) プライネント・ディフェンサーを装備している、モビルドール・ビルゴの強化版。
プライネント・ディフェンサーを自爆させることで、自他共に大きなダメージを与えることが可能になっている。
また、プライネント・ディフェンサーの防御機能を、ビーム砲撃に転換できる特性を持ち、その分だけ威力が倍増することも可能である。
装備は、プライネント・ディフェンサー、ビームソード、シールド、ビームライフル、プライネント・ライフル(プライネント・ディフェンサーの防御機能を、ライフルに活用)大型バーニア。

ギルメル「メイリス議員よ、俺はいつまで囮だ?」
メイリス「そういうな・・これもあの方のためだ」
二人は牢屋の面談室で話していた。
ギルメル「戦乱に人民を巻き込んでも、俺たちは面白くない。そんなことはわかっていように・・」
メイリス「かといってこのまま地球を混乱させるつもりか。すでにクーデター組織は秘密裏に出来ている。地球を統治できるのはあの貧弱な地球圏統一国家などではないだろう」
ギルメル「もうすこし、この政府に賭ける気はないのか。」
メイリス「賭ける気がないのは、お前もだろう」
悲しくギルメルは横に首を振った。
ギルメル「俺は・・・俺はただ、自分の力でなにもできないのが悲しいだけだ。」
メイリス「ギルメル・・・お前と俺はよき友人だ。だから決して・・道を迷わないで欲しいものだよ。」
ギルメル「そうやって俺を惑わすのか?」
その質問にメイリスはこう答えた。
メイリス「二人で道を歩めば、俺たちの道は明らかなはずだ。」
そういうと、ギルメルの目を見てこう言った。
メイリス「俺はお前を殺したくない。ここで迷っている友に銃を突きつけるなんて、馬鹿なまねはしたくない。だがお前は迷えば俺はお前を殺さなきゃいけない。・・・・だから・・お前が迷って迷って答えを出したとき・・・その答えが俺と同じじゃなければ、俺は友として・・そう友としてお前を殺す。」
ギルメル「友として俺を殺してくれるのか。なら・・俺はこの世の中で一番の果報者だな。」
そういうと、面談時間は終了した。

メイリス「ゴルダゥ議長」
議会通路のゴルダゥの姿をみて、メイリスはこう言った。
ゴルダゥ「なんでしょうか。」
メイリス「あなたが思っている以上に、この問題は深いようです」
少し頭を捻ると、ゴルダゥは
ゴルダゥ「分かるのですか、貴方がこの問題の深さを」
メイリス「そもそも、なぜモビルスーツを製作したのでしょう。コロニー内部との問題より、むしろ過去に目を向けたほうがいいような気がします。」
ゴルダゥ(何をこいつは知っている・・・?過去に・・・・)「過去の主義ですか。それとも過去の対立の構図ですか?」
メイリス「過去の戦争です」
ゴルダゥ(言うとは思ったが・・・しかし、こいつはなぜ急にコロニーから目をそらしたのだろうか。)
「過去の戦争・・・・マリーメイア・クシュリナーダの反乱に何か問題でも・・・・?」
メイリス「仕組まれた戦争だと言いたいのですよ。ゴルダゥ議長。よく考えても見るべきです。なぜ五人の少年・・・パイロットがまた、ガンダムを持ち、凶器の・・偽りの正義を旗に戦ったのでしょうか。」
ゴルダゥ「何をおっしゃいますか。あれは・・平和の象徴。私どもの今の主義の発端だったはず。」
メイリス「確かに、平和の象徴かもしれません。ですが、あのガンダムのパイロットのうち、1名はクーデターに加わりました。残りの4名は統一国家に加わりました。新型モビルスーツサーペンドなども生まれましたね。あのガンダムのパイロットが全ての原因として戦争の根源なのではないでしょうか」
ゴルダゥ「では、あのパイロット達の戦いはどうなりますか。平和のために戦うあの姿を忘れているものは居ませんよ」
メイリス「リリーナ・ピースクラフトをマリーメイアが拉致したときに、ガンダムのパイロットの行動の速さはどう説明がつくのでしょうか。それだけではありません。行方不明のゼクス・マーキスまで、あまりにもタイミングが良すぎるほど、あっさりと出てきました。どう考えられますか。これを。」
ゴルダゥ「だが、自分の機体を最後に自爆させたのは・・一体?」
メイリス「自分の任務を遂行しを得たあとに、必要の無い証拠は消すべきです」
ゴルダゥ(ここまでこいつはパイロットを迫害するかのような発言・・なにかありそうだな)「とりあえず、私だけでは対処は出来ません。今すぐ大統領閣下との協議に入るため、失礼させていただきます」
ゴルダゥは逃げるようにして後ろを向き歩いていった。


カザロフ「地球に派遣しているあの2人のスパイ・・・ギルメルとメイリスはこのあとどうしましょう。」
ライザ「ギルメルは・・・迷っている。自分のやるべき使命を忠実に遂行してくれなければ困る。残酷だがな・・」
カザロフ「メイリスは・・・・」
ライザ「あの2人は事実を知らない。事実を知ったとき、例え未来にどんな構図を書かれていようとも、私たちを殺そうとするはずだ。メイリスも、ギルメルも・・」
カザロフ「分かりました。それはそうと・・今のところガンダムのパイロットの所在を確認中なのですが、ヒイロ・ユイ、張・五飛、デュオ・マックスウェル、カトル・ラバーバ・ウィナー、トロワ・バートン。5人の所在の確認は終了しました。ですが、もう一人・・いえ、正確にはトールギスVのパイロット、ゼクス・マーキスの所在がわかりません。どういたしましょうか・・。」
ライザ「お前はどうすればいいとおもう」
カザロフ「ガンダムのパイロットなどをおびき寄せることは、資金的に可能な方法であれば、できます。」
ライザ「お前の思惑は大体わかる。」
カザロフ「ガンダム5機、トールギスVの製造をすれば・・」
ライザ「平和を維持するために来るわけだな。」
カザロフ「はい。それともう一つ問題があります。」
ライザ「なんだ」
カザロフ「現在の我々の戦力では、例え武力を持たない地球圏統一国家が相手だとしても、すぐに生産をして、反撃に打って出られる場合があります。新型モビルドールガリムの製造が必須なのですが、どういたしましょうか。格納庫は唯今、余分なモビルドールは入れられませんし、統一国家の目が光っております。ガリムを隠すには大変厳しい状態かと」
ライザ「だろうな。当然。だが、ガリムは産業用モビルドールとして装備をはずせば、目を光らせても分かるまい。それにだ。」
ちょっとライザは間をおいて
ライザ「強さを具体的に象徴できるものほど、強いものは無い。」
カザロフ「アンドロメイダですか・・・。ですが、誰を乗せる気ですか?」
ライザ「死の象徴。あの2人のうち片方に乗せる。仮にガンダムのパイロットがガンダムを奪取したときに出撃させれば、できそこないでもある程度は役に立つ。」
カザロフ「あなたはそれでいいんですか・・・・・・・」
ライザ「それでなければ、実現できない。実現という正しさには、その道のりに多大な犠牲となった子羊が倒れている」
カザロフ「分かりました。」
多少眉間にしわをよせて、カザロフはドアを閉めた。
ライザ「所詮・・・武力が無ければできないことが多くあるものだ。わかってくれ・・。」

後書き。
ガンダムアンドロメイダというわけの分からないものが出てますが、相当強いですよ。
これだけでシステムに耐えられるパイロットならば、一般兵士なんかでは、100機束になっても適いません。
ガンダムのパイロットでも、カトルなんかは落ちそうですね(苦笑
その分の装備の貧弱さには、あっけね〜と思いますが。
ビーム攻撃が通用しない機体にはどうするんでしょうか。まぁ、それにはビームサーベルでしょうが・・。

戻る