小説12話 同じ志の元

この話で初めて出てくる人達。

クラス・シルフェルド 

ガンダムアンドロメイダのパイロット。途中まではアンドロメイダのパイロットではない。
気が軽く、物事を深く受け止めない。
任務に対しても、予定外の行動をすることがしばしば。(元ネタは友人の弟様です。感謝)

五飛「貴様等が来ているとは思わなかったな。」
ヒイロ「それは俺も同じだ」
まるで敵対している相手とにらみ合っているときに言うような発言である。
戦友として戦った間柄には思えない発言だ。

デュオ「どうでもいいが、静かにしてろよ?」
その空気に焼け石に水・・・とばかりにデュオが口を出す。
だが、ヒイロはデュオの言葉を無視する形で
ヒイロ「少し静かにしろ」
と思いっきり邪魔者扱いする。

五飛「それにしても部屋の数が半端ではない・・・・」
そういったのも不思議ではない。
地球圏統一国家直属の府であるとはいえ、広いのである。
やはり、モビルスーツの建造のためにわざわざ広く手配したのであろうか。
ヒイロ「ああ・・・片っ端から当たるわけにはいかない。」
すでに侵入がばれている以上、時間はない。
ヒルデ「熱源反応探知機は意味ないし・・・ねぇ?」
モビルドール製造中のため、熱源は所狭しとある。
ヒイロ「ガンダムを製造する場所というのは、通常のモビルスーツ工場より大きめに、資材を入れる必要がある。建物の構造からしたら、あの15mまでにはあるだろう。」
デュオ「それを片っ端から当たれば良いんだな?」
しかしながら、それに対するヒイロの答えはNOだった。
五飛「それであっても部屋は13部屋、間に合わんな。足音も近付いている。」
13部屋といっても、1部屋ずつにパスワードがかかっている。
ヒイロ達の技術でも1つ当たり5分はかかるだろう。

さて、ヒイロ達が立ち往生している間、奥の一部屋に
その人物はいた。

トロワ「ここも駄目か」
メインコンピューターには器具が差し込まれている。
ハッキングである。
データを一時的に停止させ、全てのドアのロックを解除するというのだ。
カトル「すぐには終わらないよ。これでも、全部のドアを解除するほうが時間がかかるんだ」
その隣にはカトルがいた。
トロワ「警報装置が鳴っている。俺たちのほかに誰か来たらしい」
カトル「分かってる。後もうちょっとなんだ。」

カトルは鞄からCDを取り出す。
カチャカチャ・・・・。
突如データがエラーを起こす。
トロワ「最新鋭のセキュリティがあれば、最新鋭のウィルスもあるということか」
カトル「まぁね。」
もう1つのCDを取り出し接続する。
カトル「それでも凄いね、まだセキュリティガードが利いてる。」
エラーを起こす直後に新たなウィルスが入り込むと、ウィルスを駆除するシステムが新たなウィルスに対して反応を起こす。
直後に人体で言う免疫のようなセキュリティシステムは異常を起こす。
対極の、まったく性質の違うウィルスは免疫システムの整う前に素通りしてしまう。
トロワ「行くぞ」
その一言で、2人は部屋を出て行った。

デュオ「なんだぁ?部屋が全部あいたぁ?」
部屋のセキュリティが低下し、部屋は全て開いたようだ。
五飛「何があったか知らんが、とりあえず行くしかないだろう。罠かもしれんが・・」
ヒイロ「こっちだ。」

4人は拳銃を構え、ドアの向こうを覗く。
奥には金髪の少年と長髪の少年の2人がいる。
ヒルデ「デュオ、あの人たち・・」
デュオ「ああ、わかってる。あいつらだ」
奥には白いモビルスーツがあるのだろう。
ヒイロ「待っている時間はない。入るぞ」

カトル「やぁ、来てくれたんだね」
明るい声を発する。
デュオ「まぁな。」
その言葉に小さな言葉で応答する。
どうやらガンダムの製造は続けられているようだ。
機械音が反響している。

中に注意して入るが、中には誰もいない。

ガラスの向こうにはっきりと移る白い機体。
ヒイロ「アレだな。」
デュオ「さっさと破壊しちまおうぜ、時間がない」
ヒイロ「ああ」

そういうとヒイロ達はキーボードで解析をし始める。

カトル「パスワード解読中・・・・・設計図が出たよ。そっちに転送するね。」
デュオ「転送完了・・っと。あ・・・・なんだぁ・・・!?作業中なのに自爆スイッチがない?」
驚くのも無理はない。
万が一作業中に誤作動が起きたときに破壊するための自爆装置がないのだ。
ヒイロ「別方面からの破壊方法は?」
トロワ「だめだ。先ほどシステムは解除したはずだが・・・」

これも解除しなければいけないか。
頭の中でそう呟く。

五飛「AIコード0129解除不能。固いな。」
エラー画面が表示される。
カトル「B2コードF113解除成功・・・・?パスワード解読成功、中に侵入するよ」
少し不可思議な声を発する。なにやら動作がおかしいようだ。
デュオ「B1コードA332解除っと・・・」
ヒイロ「・・・・・」
内部侵入した後、なにやらおかしいコードに気がつく。
これは・・・。
五飛「早くそのキーボードから離れろ!死ぬぞ!」
だがヒイロより先に気がついた五飛は咄嗟に反応する。

一瞬のためらいもなく走り、離れて伏せる。
次の瞬間だった。

キーボードはスパークし、爆発を起こした。
デュオ「なんて奴らだ!機体に自爆装置を入れないで、このキーボードに仕込みやがった!」
恐ろしい剣幕でデュオが怒鳴る。

ライザ「流石だよ」
爆発の煙が晴れた後、モニターに現れたのは、金髪の、軍服を着た青年だった。
ライザ「怪我はなかったかな、諸君。」
ヒイロ「誰だ」
モニターに現れたライザに、多少の怒りを顔に隠せずにいたヒイロは、率直に聞いた。
ライザ「私かね?知っているだろう。」

L4コロニー郡管轄管理長、ライザ・フォース
ヒイロは頭の記憶の中身を整理した。
五飛「どうする、逃げることも出来んぞ」
隣のトロワに話し掛ける。

後ろには先ほどの兵士がいるからだ。

テクス「手を挙げるまでもない。その場から少しでも動けば銃口が火を噴く。」

デュオ「へいへい、今回は俺らの負けだ・・・・」
クラス「今回はじゃない、ずっとさ」
デュオの呟きに反応する青年。
その明るい性格は、しかし今と全く雰囲気が似合っておらず、銃を少年達の頭に突きつける。

五飛「貴様らの目的は何だ、地球の支配か?」
モニターに向けて発するその言葉に、モニター画面の向こう側の人物は首を振った。
ライザ「君達はなにもわかってはいない。今の世界が、偽りであり、濁りであり、不純であることを。」

後書き
後書きかかない。つーかメンドイ(ゴルァ

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