大学受験における実験器具の取扱い

9.気体を集める(気体の捕集)
集気法で考えなければならないのは次の要素。

・その気体は水に溶けるか否か
・その気体は空気より重いか否か

これさえこの順番で考えればいいんだ。

水に溶けなければ無条件で水上置換で済ませられる。

水に溶ける場合は「重さ(対空気の比重)」を考える。

その気体の分子量が「空気の平均分子量」より大きければその気体は空気より重いし、逆ならば空気より軽い。

ココさえしっかり突っ込んでおけば各気体の捕集について丸暗記する必要はまるでないのだ。
標準状態を考えれば当たり前のことであるが、つい忘れやすい点でもある。

水上置換・下方置換・上方置換

何にせよ、気体をしっかりとらえるのが目的であるので、気体の出口(大抵はガラス管)はしっかり容器の中に突っ込んでおく必要がある。

更に上方置換、下方置換においては初めに入っている「空気」を効率よく追い出す為に
ガラス管を限界まで奧に差し込んでおく事が望ましい。