サブノートなんかくそっくらえ!
− 脳内整理のすすめ −

「書く」 というのは忘れるために生まれた技術だ!

そもそも「書く」という作業は 「忘れても見返せば作業が続けられる」 ということで世に生まれた人間の英知だ。

「書く」ことの最大の意味は「記録する」ことにある。
「記録する」ということによって、「何を記録したか」さえ覚えていれば、いろんなものをいちいち覚えていなくても後で使えるようになる。

だから「書く」というのは「忘れてもいいよ」と脳に伝えるってこととも言える。

もちろん、「書く」ことには「他人にものを伝える」という意味合いもある。
印刷技術の発達、情報技術の発達に伴い、「他人にものを伝える」という側面が強くなってきているのは事実である。

だが、自分でサブノートを作ってきれいにまとめるというのは「伝える」という要素が入り込む余地はない(他人の試験対策のためにまとめるならいざ知らず・・・)。

ということは、「後で読み返す」為にサブノートを作ることは、自分の脳味噌に「オーイ、それは忘れてもいいぞ〜」とささやいているようなもんなのだ。

「自分のために書く」というのは「伝えるために書く」ことはその意味合いが大違いなのだ。
この点に着目すれば当然次のようなことが言える。

ものを覚えたければ「読み返し用」のサブノートは作ってはいけない!!

さあ、これでもキミはサブノートをつくりたいかい?

もちろん、「複雑な事象の道筋を追っかける」為や漢字を覚えるため(これはピクセルデータからベクトルデータへの変換とも言える・・・当然データ量が違うから脳の負担を軽くすることにつながるね。)に一旦何かに書いてみるってのは悪いことじゃないよ。「書いて取っておこうとすること」が場合によっちゃ記憶を阻害しかねないってことなんだ。

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