脳みそはあまのじゃく
 
【脳みそはあまのじゃく】

実は脳みそ君はかなり「へそ曲がり」で「あまのじゃく」です。

アライグマもへそ曲がりで天の邪鬼ですが、脳みそ君はアライグマに負けず劣らずへそ曲がりです。いえ、これはアライグマがへそ曲がりだからアライグマの脳みそもへそ曲がりな脳みそということではあり
ません。

誰の脳みそも「あまのじゃく」で「へそ曲がり」なのです。

ちょっと記憶について考えてみましょう。

「どうも私は物覚えに自信がない、単語なんかすぐ忘れるし・・・・」こう思っている人は結構多いのではないかと思います。記憶術の本なんてすごく多いし、よくあるな〜ってくらい本屋で見かけますからね。

逆に、おぼえていたくないような事はしつこく記憶していたりする。失恋の痛手がなかなか忘れられないってのもよくある話ですよね。

え、悪い記憶だから忘れにくいんだって?
いーえ、違います。脳みそが「あまのじゃく」だからです。

今すぐここで実験してみましょう。ちょっとおつきあい下さい。


この頭脳トレーニングマガジンのまぐまぐ版のマガジンIDは0000040747なんですが、この数字の末尾3つに着目してください。「747」ですね。

そう、ジャンボジェットでボーイング747(「ななよんなな」って呼ぶことが多いかな)っていう機種がありますね。アレと同じ数字列です。無理やり音にすると「なしな〜」ってところでしょうか。

さあ、じゃ、次にこの数字「747」を忘れて下さい。

画面が見えてしまうと困りますので、ちょっと故意にこの下にしばらく空白(行頭○のみ)にしておきますから、スクロールして、まずは画面をきれいさっぱりさせて下さい。そして、お茶を飲むなり、トイレに行くなりして5分ほど間をおいて、その間にきれいさっぱりこのマガジンのID末尾の「747」という数字忘れて下さい。実験ですからもったいないなんて思わなくていいですよ、威勢良くすぱっと忘れて下さい。







































さあ、忘れましたか?
多分ダメでしょう。成功する確率はかなり低いはずです。

忘れやすさというのは、いい記憶だからとか悪い記憶だからとかにあまり依存しないことがおわかりいただけたかと思います。なにせ無意味な数字列ですから良いも悪いもあるわけはない。

単に脳みそが「あまのじゃく」だから、「記憶」というものが自在に操りづらいのです。
脳みそとうまくつきあうというのは「へそ曲がり」といかにつきあうかということなのです。

もちろん、上の実験では無意味な数字列を使いましたから、使った数字列は徐々には忘れて行きますが、意味合いがあったり、もし何か他の記憶と関連づけができるような事の場合、より忘れにくくなったりします。

関連づけといえば、筋肉運動などと関連づけられたことが忘れにくいのは、しばらく自転車に乗っていなくても、「自転車の乗り方忘れちゃった」ということがまずあり得ないことからもわかるでしょう。

記憶以外でもかなり色々なところでも脳みそ君はしばしば「あまのじゃく」
「へそ曲がり」ぶりを発揮してくれるんですね〜。


脳みそをこき使う為には「脳みそが 『あまのじゃく』 であることは必要不可欠な理解なのです。

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