ワンダートレーディング
都内から上越方向に向かい首都高と上下併走する国道16号線(通称新大宮バイパス)を下る。首都高戸田ジャンクションを越え浦和市内にはいって2キロほどというところ埼玉南部地区の台所、浦和青果卸売り市場がある。

そこにその店はあった。

場所は一応青果市場ではあるが野菜だけでは人々の腹は満たされぬ。魚・肉・その他の食品もセリ場のすぐ横の場外市場という仲卸しのお店が集まった棟で扱われているのだ。

場外棟に近づくと、ぷーんと磯の匂いが漂う。一歩足を踏み入れると台車に乗ったスチロールのトロ箱やアラをのせた大バケツが忙しく行き交い、そこが青果市場であることがパンと頭から吹っ飛んでしまう。その棟の中程にある「不二水産」がネットショップ「ワンダートレーディング」の正体だ。

ショップのみなさん

実店舗は実は業者さん相手の卸しのお店である。なるほど、北のモノから南のモノまで魚介類なら大抵揃うという品揃えは確かに仲卸しならではのものだ。WEBマスターも上の写真のなかにいるというのだからちょっと意外といえば意外。

大将(どうもWEBマスターというのがはばかられる・・)は山形出身のe-おとこ、ネット歴もパソコン通信からと長く、サイト構築も大将が自ら手がけたのだそうだ。とかく最近魚の消費が肉に押されがち、もっと魚を食べて欲しい、もっと魚のうまさを知って欲しいという思いからオンラインショップをスタートしたとのこと。

この人が大将

いかにも魚屋という感じのおにーさんたちがン十キロもありそうな冷凍マグロの固まりを軽々と運び、マグロは凍ったまま大きな電動糸のこでカットされていく。このシーンもなかなか圧巻。巨大パックに入った穴子の開きや貝柱、一本の鰹、カレイ・・・と無造作に並んでいる。ああ、スーパーの小さなパックに慣れてしまった目にはそのダイナミックさが目にしみる。ここに並ぶモノは大将の目が選んだ築地直送のものばかり。早朝なら築地まで30分ちょっとで着いてしまう浦和の地の利だなあ。

鰹とカレイ
わおー、カレイだ鰹だ〜!!
でっかいマグロ君
ん十キロもありそうなマグロくん

サイト上にあった「ネット上にあるのはごく一部。まずはフリーダイヤルで問い合わせて!」というのは、生のものは毎日相場が変わるし品も季節によって変わるので、問い合わせてもらわないとわからないからとのこと。確かに、ネット上に載っていない旨そうなモノがたくさんあるんだからしょうがない。

せっかくフリーダイヤルなんだから、一度問い合わせてから利用というのがやはりこの店の一番賢い利用法だろう。

帆立も明太子もその他色々も・・・旨かったなあ。
辛口明太子はこりゃ左党向きの味ですな。


 

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