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年末年始によくきくお正月にまつわる歌や音楽 あの曲なんて曲?

お正月にまつわる歌や曲あれこれ

お正月に関する歌や曲、結構たくさんありますね。

よく聞くけどあれって何て曲?にということも多いかと思い、ちょっとピックアップしてみました。

  

お正月(文部省唱歌)

「もういくつ寝ると...」で始まる曲は「お正月」という曲です。

作詞 東くめ
作曲 滝廉太郎

作曲の滝廉太郎は、「花」「箱根八里」「荒城の月」などでも有名な、若くして亡くなった明治期の天才作曲家です。

そして作詞の東くめは東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)を卒業後、長年音楽教師をしていた人物で、、日本で初めて口語の童謡を作詞したとして有名(1877年 - 1969)。

歌詞の著作権の関係から、歌詞全部を載せられません。ですが、あまりに有名ですので皆さんご存じですね。 

 

一月一日(文部省唱歌)

作詞 千家尊福(せんげ・たかとみ)
作曲 上眞行(うえ・さねみち)

【歌詞】

一、
年の始めの例(ためし)とて
終わりなき世のめでたさを
松竹(まつたけ)たてて門(かど)ごとに
祝う今日こそ楽しけれ
二、
初日の光差し出でて
四方(よも)に輝く今朝の空
君が御影(みかげ)に比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ尊けれ

この歌は、明治24年に発表された唱歌です。

文部省唱歌の中でも「祝日大祭日唱歌」というカテゴリーに含まれます。

作詞者の千家尊福は、出雲大社の宮司さんだった方、作曲者の上眞行は雅楽家だそうで、格調高い雰囲気はそういった伝統行事に関わりの深いクリエイターの作であることからだと納得できますね。

 

早春賦

日本の歌百選にも選ばれている有名な唱歌です。大正時代に発表されたものです。

吉丸一昌作詞、中田章作曲

【歌詞】

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず

氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃

上記は安曇野にある「早春賦の碑」にあるオルゴールの音色だそうです。

 

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お正月によくきく箏曲

六段の調(しらべ)

八橋検校(やつはしけんぎょう/江戸時代初期の音楽家)の作といわれる有名な箏曲です。

京都みやげに好まれる「八つ橋」は、八橋検校の没後、八橋検校を忍んで箏の形にせて作られた堅焼き煎餅のがその始まりなのだそうです。

昨今は、八つ橋というと、「あん入りの生八つ橋」が主流になってしまっているので「焼き八つ橋」をご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、下のようなものです。


カリッとした堅めの歯ごたえ、ふんわりニッキの香りがします。

確かに琴のような形です。

 

生八つ橋(下)とはかなり雰囲気が違いますね。


  

春の海

宮城道雄(明治~昭和の箏曲家・作曲家)の作曲した箏曲と尺八の合奏曲で、昭和4年に発表されました。

お正月になるとデパートやスーパー、テレビ番組などでよく聞きますね。

 

さくら変奏曲

これも宮城道雄作の箏曲です。日本古来の「さくらさくら」という歌曲を編曲し8つの変奏曲としたものです。

 

雅楽の曲

越天楽(えてんらく)

とても有名な雅楽の曲で、越殿楽と表記することもあります。原曲は中国にあるとも日本独自のものだとも言われていますが定かではありません。

元々の歌詞は散逸してしまっていて曲のみが残っています(これを平調越天楽といいます)。

(上記は「音取り」部分が冒頭に入っているため、曲本体は00:01:52から始まります)

雅楽の音色というのは雅やかな独特の風情ですね~。

  

クラシックの曲

美しく青きドナウ

ウィーンフィルハーモニー交響楽団の年始恒例のニューイヤーコンサートの最後から二番目に演奏される優雅なワルツはこの曲です。

作曲はヨハン・シュトラウス2世、1867年の作。

 

ラデツキー行進曲

同じくウィーンフィルのニューイヤーコンサートの最後に演奏される曲。

作曲はヨハン・シュトラウス1世、1848年に作られた行進曲。

ニューイヤーコンサートでは観客の手拍子が入るのがお約束です。 

 

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート、すてきですよね~。

日本でも毎年、元旦夜にNHKのテレビ、ラジオでリアルタイムで中継放送されています。

CD、DVDも毎年2月頃には発売されています。

 

管理人も好みの演奏の年のをいくつか持ってますが、なかでもカルロス・クライバー指揮のものが優雅でお気に入りです。

 

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは世界中で人気で、チケットの抽選倍率はとても高く、「世界一チケットのとりにくいコンサート(定価ではですが)」かもしれません。

 

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート特集はこちら

  

年末の風物詩「第九」

年末になるとあちらこちらでベートーベンの交響曲第九番、通称「第九」のコンサートが多数開かれます。

ダイナミックな合唱のはいった「歓喜の歌」が有名ですが、これはその第4楽章です。

 


ベートーヴェン:交響曲第9番<合唱> サイトウ・キネン・オーケストラ 小澤征爾 (アーティスト)

  

日本で年末盛んにベートーベンの第九が演奏されるようになったのは、実は第二次世界大戦後。

戦後、まだ日本が貧しかった時期のこと、昭和27年の末に日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)で、楽団員が無事に年をこせるようにと(つまりボーナス支給の財源)、3日間連続の第九のコンサートを企画し、好評を博したことがきっかけと言われています。

その後、合唱ブームとも相まって、いつの間にか「第九」が年末の風物詩となったのだそう。

12月に入るころから、プロ、アマ問わず、様々な楽団の第九コンサートが多数開かれています。

 

年の瀬の第九のコンサートチケットは、夏ころから発売されているものが少なくありません。

 


 

投稿者:狸穴猫


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